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山と家
家の材料。いろいろあるけど、一番は木材。 構造材に使ったり、床材になったり、壁につかわれて、テーブルや椅子になったり。あれれ?家には 木材がいっぱい!
どのくらい木が使われているか知っていますか?山の木に換算すると。。。約180本(アトリエデフの木造住宅30坪)! 180本の木ってすごい量です。
家作りがどうして環境のためになるんでしょう。
昔の家は壊してもゴミが出ません。自然の中にあるものを利用してつくられているからです。 今の家はどうでしょう?化学の発達によりより強度なより耐久性の良い機能的な建材が多く使われています。 それらは化石燃料からつくられたり、化学的な処理をして本物にみせかけて出来たニセモノたちです。 ニセモノたちは壊したときに自然にかえることができません。 帰る事の出来ない“ゴミ”たちはそれらを形成している化学物質が地上にたまり、雨が降ると 雨水と一緒に土壌にしみこみ、海に流れていきます。 流れていった汚れた水は水蒸気となり、こんどは雨となって地上に降り注ぎます。 そんなことを繰り返し、地上にどんどん降り注ぐのです。 これが地球の環境を悪化させてしまっているのです。
昔から私たちは山と密接にかかわってきました。その山を今、放置してしまっています。 一度人間の手を入れた山は、人間がいないと山のバランスを崩してしまいます。 手入れされていない山が増えてきている日本。 家を作ることで山の木々を使い、そして手入れをすることで山は健全に保たれる。 それが私たちができる山への恩返しなのです。
森林のはたらき
身近な山。山って本当に私たちの暮らしに欠かせないものなんですよ。 山のはたらきについて考えて見ましょう。
おいしい水をつくります。山の木々が落とす葉が厚く積もり、それが天然の浄化装置の働きをします。 山に降った雨が古い落ち葉を通って、山の土を通って地下水になり、 再び地上に湧き出る頃には、浄化されミネラルをたくさん含んだおいしい水になります。 おいしい水が飲めるのは山のおかげなんですね。 |
すがすがしい空気をつくります。都会は埃やちり等で空気が汚れているとよくききますよね。 森林浴をするとどうして気持ちが良いのでしょう? それは木の葉が汚れを吸着する働きがあるからです。 |
豊かな土壌を育てます。山には栄養がいっぱい! それは落ち葉が微生物によって分解され、栄養豊かな土壌となっているからです。 |
森林は二酸化炭素をためてくれます。 |
土砂の流出を防いでくれます。 |
木の一生。ライフサイクル。
初めは小さな小さな種子からが土の上に根を下ろします。1本の苗木として主にスギやヒノキを植林していきます。現在は単一種のみでなく広葉樹をまぜたり、植える年をかえたりしています。植林された幼木は生育の過程でさまざまな手入れをしなければいい木になりません。例えばこんな作業があります。
下草刈り 苗木が周辺の下草に埋没しないように刈り払う作業
つる切り 葛や藤などつる草がまきついて生育の邪魔にならないように切ってあげる作業
間伐 同じ時期に植林した苗木でも日のあたり方などにより生育状態がちがってきます。 森林内の照度を調整してあげるために、木を切り密度を調整してあげます。
枝打ち 下枝を切り落とし節をつくならいようにする作業
除伐 形の悪い木を間引く作業
つる切りや間伐、枝打ちという作業は生育するまで5〜10年周期で行う必要があります。
大きく成長した木は伐採され、木材として家づくりや、家具つくり、などに使われるため街へと降りていきます。材木として家の構造材や仕上材、家具などとして長い年月を過ごします。そしていつか役目を終えたとき、ムクの材料は地球に帰っていきます。伐採された後には、新たな苗木が植林されます。
なんで間伐が必要なんでしょうか?
最初から植林するときに半分からはじめればいいんじゃないの?とも思いますが、苗木はとても弱いものだから、間をあけすぎたりすると周囲の草に飲み込まれてしまうんだそうです。 それに病気や枯れてしまうことも・・・。 長い長い年月をかけて成長する木ですが、苗木の頃は本当にやさしくしてあげないといけないんです。
手入れを行わないとどうなってしまうの?

手入れをしなくなった山は次第に日光が入らなくなり、薄暗くなってきます。日光が入らない山は下草が発達しないので、植物の成長ができにくくなります。 結果、山が荒れてきて、土砂災害が起こりやすくなったり、山に住む動物たちの食糧が不足し、 街に出てきてしまうといったことも起きてしまいます。
なんで荒れた山が増えているんでしょう?

今材木として売られている木材のほとんどが安価な外国産の材木です。私たち日本は豊かな森林資源を持ちながら 外国の森林を伐採し輸入しています。林業は山の手入れをし数十年先の山の状態を見ながら行われています。 今年植林された苗木が家づくりの材料として使われるまで60年、80年、100年と手入れを続け、良い木材とになるように 手入れをして見守っていかなければなりません。 国内の木材価格が低迷し採算が取れなくなっていることや、林業従事者の減少などから手入れが放棄されることが多くなって着てしまいました。
森と私たち
植林されてつくられた山は、木の畑である。という人がいます。 たしかに計画的に植林され手入れをされ、60年、100年後の材木として市場に出て行くことを 考えるとそうかもしれません。 しかし、今日本は豊かな森林資源を持ちながら、外国の森林を伐採し輸入しています。 森林を伐採し続けている私たちは地球の温暖化という問題を人類が負ってしまったのも事実です。 今私たちが使っている木材は、100年前小さな苗木として山に植えられたのかもしれません。
私たちにできること 〜森と街をつなごう〜
私たちにできることってなんでしょうか?
まずは林業の現状を知ることではないでしょうか。デフでも森林教室を開催して、できるだけ多くの方に森を知ってもらいたいと思っています。 豊かな森林資源を守ることは私たちの暮らし、地球環境を守ることにつながります。 住宅や家具、間伐材をつかったペレット燃料や紙資源など、目を向ければ暮らしのいたることころで森からの資源が利用されています。木の持つ働きを知って、身の回りでできることを家族で考えてみるのもコミュニケーションのひとつになるかも。










